こはまの宝物 〜うまいもん!深掘りシリーズ〜『聖月寿司』

粉浜サポーターズ

2022年10月28日 21:05

ネタも海苔も酢も上々。決してひいき目じゃございません!

7月の当ブログにて、お届けした『上を向いて歩こう 特別編』にて、大阪芸大の綿谷先生が、看板や店の佇まいを絶賛された人気のお寿司屋さんを深掘り!




「鯖 松前ずし1本一五〇〇円」
「お好みにぎり全品350円均一」
「国産鰻使用うなぎ丼」…。


堂々たる墨文字の品書きが、店先を飾る。





「筆文字は僕が書きました」と、店主の足立和隆さん。書道歴は、寿司職人歴30年を上回る50年というからスゴイ。

ご自分の店はもちろん、同じ一番街の『寺田園茶舗』さんの看板も足立さんの手になるもの。これはもう職人技の域!





創業は昭和23年。

「西天下茶屋でお祖父ちゃん一家が始めて。当時は寿司だけじゃなくて仕出し料理もしてました。炭火で鰻を焼いたりも」という足立さんは3代目になる。

祖父母の家が上住吉にあり、子どもの時からよく来ていて馴染みがあった粉浜商店街に移転してきて、もう16年になる。


足立さんが、IT関連の会社勤めを辞めて、家業を継いだのは30才のとき。

「会社員の妻のはずやったのにぃ」と夫をちょっとニラんで見せつつ、持ち帰り用のパックを手際良く包むのは奥さんの良枝さん。

実は、この人、筆者の学生時代からの友達なのだ。そして何を隠そう、筆者は良枝さんと和隆さんの馴れ初めから、結婚式、ふたりの娘さんたちの成長記まで、全部知り尽くしているのデス。

そう、彼らの出会いは40年前、天王寺のハンバーガーショップ…おっと、これ以上書くと、ふたりが顔を真っ赤にして恥ずかしがるのでやめておきましょ。





ともかく、長い付き合いの気易さから、「なんで会社勤め辞めて、寿司屋を継ぐことにしたん?」と和隆さんに訊ねたことがあった。

「うーん、色んな要素があるけど、結局、自分に挑戦したくなったからかなぁ」と。

そのチャレンジは、ここで見事に実を結んだわけだ。
『聖月』は、節分の日は、1000人近いお客様が殺到する大人気の寿司屋なのだから。


「家族の支えがあったから」と、和隆さんがしみじみ言う。

「良枝は家のこと、娘たちの育児、その上、店も手伝ってくれて、ほんまに感謝してる」と殊勝な言葉。
心底真面目な顔つきを見れば、妻の友人へのリップサービスではなさそうだ。

「母親や妹、時には娘も店を手伝ってくれてて、有り難い。家族が居てくれなかったらムリやった」。

和隆さんの母・美代子さんも毎日元気に店表に立って、明るく接客されているのだ。





そんな仲良し家族の店は、今日もお客様がひっきりなし。


お好みで握るネタは40種も揃っている。足立さんが自ら、毎日東部と木津の2つの市場へ仕入れに出向く。

「ありもん使ったりせず、全部店で手作りしてるよ」。

鯛にウニ、カンパチやひらめ、赤貝につぶ貝など、1カン110円~610円のトロまで揃って、「回る寿司と江戸前の高級寿司の間くらいで、ちゃんと美味しいお寿司を出したいねん」という。

その言葉通り、上質で満足感の高い寿司が食べられる。いや決して友達のひいき目やないのですよ、これが。






店内にはイートインスペースも。
出来立て握りたても格別!お昼のサービスランチはぜひ店内にて!







続きは、こはま日和でお楽しみください。





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